日本では人前でお金の話をするのはあまり好ましくないと思われていますが、生きていく上でとても重要な知識です。子どもの頃から教えていくにはどうすればいいのか?
ファイナンシャルリテラシー(お金の知識)を高めよう
日本では、私たち大人は、おそらく、ちゃんとしたお金の教育を受けたことは、ないのではないでしょうか。
公の場でお金の話をすること自体、いやらしいと思われる風潮があるのが現状です。
日本は先進国の中でも、フィナンシャルリテラシー(お金の知識)が非常に低いと言われています。
少し古い資料になりますが、1995年から2015年までのアメリカ・イギリス・日本各国の家計の金融資産の推移を表したグラフです。
[ 各国の家計金融資産の推移 ] (「家計金融資産の現状分析」- 金融庁)
この20年間で米国と比べると3倍ほど差が開いています。このまま低金利が続いていけば、お金の知識が低いままだと、より差が広がっていくと考えられます。
そうならないためにも、今の子供たちに、しっかりとしたお金の知識を身につけることができる環境を整えてあげなければなりません。
お金は「感謝のしるし」
とはいえ、多くの大人が、お金の教育を受けてきていないので、そもそも何をすればいいのかわからないと思います。
今回は、小学1年生くらいまでのお子様への教育なので、投資などの話はでてきません。まずはお金に慣れてもらって、お金に対していい印象を持ってもらえたらOKです。
そもそも、世間一般的には「お金」というと、あまりよいイメージがありません。
テレビのニュースでも、「お金を騙し取った」「強盗殺人」など、お金が絡んだ事件が毎日のように流れているので、お金の印象が悪くなっていっていると思われます。
子どものお金の教育でよく出てくる言葉が、
お金は「感謝のしるし」
です。何か欲しいものを買ったりすると「うれしい」気持ちになったり、「ありがたい」と思います。このように思うからこそ、自分の大切なお金を渡すのです。これが、「感謝のしるし」ということです。
この、「お金は感謝のしるし」であるということを、大人も理解して、日々お子さまと接していれば、お金に対してよいイメージがついていくでしょう。
我が家の例(~小学1年生)
キャッシュレスの時代になってきましたので、今の子供たちは実際のお金を使う機会がどんどん減っていくと考えられます。
ただ、キャッシュレスになったとしても、お金の仕組みはしっておく必要があります。
幼少期は、まずはお金に慣れることが重要なので、お金に興味をもったら、どんどん触らせてあげました。
もちろん、飲み込んだりしたらあぶないので、目は離さないように気を付けました。また、本物のお金は、いろんな人が触っていて、きれいではないので、下記の本に付属している紙のお金を使っています。おもちゃのお金だけなら、100均にも売っていますよ。
この本は、ちょうど未就学児向けで、お金の種類やコインでの支払い方などを身につけることができます。
お札も結構な枚数ついているので、お店屋さんごっこをして、お買い物の疑似体験をよくやっていました。
ちなみに、このお金を最初に切り取る作業が大変でした。特に50円と5円の穴を取るのが・・。パパ・ママがんばってください!
この本では、お札を使った例題はないので、硬貨とお札を合わせて使った問題があったほうが良い方は、下記の続編がよいと思います。
続編「お金の計算と買い物が得意になる おかねのれんしゅうちょう おかいもの編」
小学1年生くらいから、よくやっているのが、「モノの値段当てクイズ」です。
買い物に行ったとき(特に本人が使うモノを買った時)や外食をした時などに、いくらするのかをクイズにしています。
最初は、何も基準がないので、少しずつヒントを出しながら、ゲーム感覚でやっています。
何度かクイズをやっていると、同じような商品でも、金額がかなり違うモノが出てくるので、「なんでこんなに違うと思う?」といったような質問をして、価値の違いを少しずつ身につけてもらえたらと考えています。
子どもたちの将来のためにも、お金の教育を少しずつでもいいので、やってみてください!
《編集後記》
今年キッザニアがやっと名古屋にも開業予定でしたが、
2021年に延期になってしまいました。
建設資材の高騰と人材不足だそうです。
息子が楽しみにしてたのに・・残念。